当院では、無色半透明な装置で、目立たず取り外しの出来るマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置を導入しています。
患者さんの歯型を採り、ご自身の歯の形に合わせて専用のマウスピースを作成し、マウスピースの型を数ミリ単位で微妙に変えながら、歯を動かしていく矯正治療の方法です。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)
当院では、透明な矯正装置のマウスピース型矯正装置(インビザライン)を導入しています。患者さんのお口の状態に合わせてカスタムメイドで製造される取り外しのできる透明なマウスピース型矯正装置です。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の特徴
- 透明な装置のため目立たず、周囲にほとんど気付かれにくい
- 食事中は取り外すため、自由に飲食をすることが出来る
- 装置を取り外してブラッシングできるのため、口腔内の衛生状態を管理し易い
- 清掃性がよいため、虫歯や歯周病のリスク軽減につながる
- 従来の矯正装置に比べて違和感が少ない
- 事前にパソコンの画面で、術前シミュレーション(クリンチェック)ができる
- 少しずつ歯を動かしていくため痛みが少ない
- ポリウレタン素材のため生体に優しく金属アレルギーの心配がない
- 前歯の部分矯正にも有効な場合がある
マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療の流れ
診査・診断と歯の型採り
レントゲン撮影などで、歯の状態を把握し、専用の歯型で印象を採得します。
治療計画書の作成
診査・診断の結果と治療計画を、海外にあるメーカー「アライン・テクノロジー社」に送るための治療計画フォームを作製します。個々の患者さんに合わせた治療計画を作成することが大切となります。
「アライン・テクノロジー社」へ郵送
採得した歯型、治療計画書、レントゲン画像などを一式、米国のアライン・テクノロジー社に郵送します。
米国にて3Dデジタル歯型の作製
アライン・テクノロジー社にて日本から送られてきた印象(歯型)から光造形技術を利用してデジタル3Dの歯列を作製します。
治療シミュレーション(クリンチェック)の作製
次にプログラマーは担当医から送られてきた治療計画フォームをもとに理想的なアーチ、最終的な咬み合わせ、歯の動きをプログラムします。
プログラマーの作成した治療シミュレーションを実際に治療可能なものにするために担当の矯正医がインターネットを通じて細かな指示を出します。
アライナーの作製および日本への発送
承認を受けると米国の工場で製造ラインにそってオートマティックにマウスピース型矯正装置(インビザライン)が作製されます。
患者様一人につき2週間ごとに替えるアライナーすべて(平均30step)が一度に作製されパッケージされ約1ヶ月で日本に送られてきます。
口腔内に装着 治療スタート
無事に装着されたら、ここからが治療の始まりとなります。1ヶ月おきにドクターがチェックを行い、シミュレーションと同じように歯が動いているか診察します。
予想したとおりの動きが認められない場合は補助矯正をはじめとする様々な装置が必要になります。
マウスピース型矯正装置Q&A よくある質問
- 前歯が少しだけ傾いています。マウスピース型矯正装置はできますか?
- 軽度の不正な歯並びに適応可能な装置ですマウスピース型矯正装置は、前歯の軽度な傾きや引っ込みに適応可能な装置です。少しだけ前歯がねじれていたり、傾いていたりする場合は十分適応の可能性があります。可能かどうかは詳しくは診断させていただきます。
- 目立ちにくいという点で舌側矯正とどちらがいいか悩んでいます
- ご本人の希望と診断結果を考慮して装置の種類を選択していますご本人がマウスピース型矯正装置をご希望させれても、歯並びの状態により、矯正は適応できない場合もあります。また舌側矯正でもマウスピース型矯正装置でもどちらも適応対応可と診断結果が出た場合は、ご本人のライフスタイルやご予算に合わせてお決めいただいております。
マウスピース型矯正装置では補えない点や注意点
- 重度のデコボコ・ガタガタな歯並びは適応になりません
- 24時間装着し続けることが出来ない・歯の移動の効果が患者さんご自身の使用状況に委ねられます
- 1日17時間以上の装着が必要。当院ではなるべく長い時間を推奨しております。
- 装着したまま、熱い飲み物やサウナ等の痩身浴はさけてください。熱に弱いため変形の恐れがあります。
未承認医薬品、医療機器等の明示
①未承認医薬品等であること
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
②入手経路
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は米アラインテクノロジー社の製品の商標製品です。当院ではその日本法人であるインビザライン・ジャパン社を介して入手しています。
③国内の承認医薬品等の有無
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)は薬機法の対象とはなりません(薬機法対象外)。
- アライナー作製をする為に行う型取りに使用する口腔内スキャン装置「iTero(アイテロ)」については薬事承認を受けています。
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)のサポートソフトウェアである「クリンチェック」は薬機法上の承認を得ています。
- 日本国内で製作される類似のマウスピース矯正装置のいくつかは、薬事承認されております。
④諸外国における安全性に係る情報
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、1998年にFDA(米国食品医薬品局)から医療機器として認証され、販売認可を受けています。
⑤医薬品副作用被害救済制度の対象外
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は日本では完成物薬機法未承認の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
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